大島真寿美の小説を原作に、風間志織監督がイタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニの名作『道』にオマージュを捧げた映画『チョコリエッタ』。

夢見がちでキラキラしていて気まぐれで、でも分厚いフィルターをかけたように世界は遠くて灰色の雲みたいな不安がいつも消えなくて。
そんな十代という特別な時間が、主演の2人によって見事に表現されています。
女の子なのに坊主頭で仏頂面、進路調査票に「犬になりたい」と書いて呼び出し食らう知世子を演じるのは映画『渇き。』やドラマ「ごめんね青春」に出演して人気急上昇中の森川葵。知世子と一緒に旅に出る、映画研究部の先輩で「変人」と噂されている正宗を演じるのは映画『そこのみにて光輝く』『海月姫』で人気爆発中の菅田将暉。
本当に魅力的なキャスト！
まさに現在そんな時間を過ごしている若い人にも、振り返るほどの年齢になった人にもぜひ観ていただきたい映画です。

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