構想35年、製作15年。足かけ半世紀をかけた新作『神々のたそがれ』の完成目前で逝去したロシアの巨匠アレクセイ・ゲルマン監督。
スターリンの粛清の続く1938年にロシアに生まれ、共産党体制下の厳しい検閲、1985年のゴルバチョフによるペレストロイカ、ソ連崩壊…と激動のロシア史を生き、表現者として国家に翻弄されながらもタルコフスキーのように亡命することなく、最後までロシアを捨てなかったゲルマン。
元町映画館では、7/4(土)からの『神々のたそがれ』上映に先駆け、ロシア史とともにあったと言っても過言ではないゲルマン監督の作品を回顧する特集上映を6/27(土)より開催します。
史実を題材にリアリズムの目で描いた『道中の点検』『戦争のない20日間』『わが友イワン・ラプシン』、そしてペレストロイカ後に製作され、マーティン・スコセッシ監督に「何が何だかわからないが凄い！」と言わしめた『フルスタリョフ、車を！』。すべて35mmフィルムでの上映です。
この機会にぜひ、歴史とともに産み落とされた映画たちをご覧ください。

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