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元町映画館☆特集

リザとキツネと恋する死者たち

ハンガリー人監督が描く、日本の九尾の狐伝説をモチーフにしたジャポネスク・ファンタジー

リザとキツネと恋する死者たち

ハンガリーからやってきた日本愛がこれでもかと詰まった昭和歌謡たっぷりの本作。監督の日本愛は本物。来日した時には某CDショップで日本歌謡を聴きあさり、音楽担当と創り上げた独特の昭和歌謡をご堪能あれ。

元日本大使未亡人の元で住み込みで働くリザ。彼女の心の拠り所は日本の小説と彼女だけに見える日本人歌手”トミー谷"(緑のスーツを着た、ユーレイ歌手)彼はリザに好意を寄せているが彼女はそれに見向きもしない(かなり鈍感)。彼女が外出している間に未亡人は殺害されてしまう。調査のために訪れる刑事ゾルタン(彼もまた鈍感)。この事件をキッカケにリザの周りでは不可解な殺人事件が続発する…。しかもすべて男性、リザと恋愛関係にあと一歩の人たちばかり。はたして恋に恋する孤独なリザに幸せは訪れるのか。

ハンガリーで大ヒットを記録、監督、そして日本人の父とデンマーク人の母を持つトミー谷役のデヴィッド・サクライが熱望した日本での公開。監督のポップでたまに見えるブラックジョークが冴え渡ります。トミー谷とたまに見せるリザの昭和歌謡に合わせた軽快なステップと歌は必見。

もう一つの見所はリザの恋の行方。ここは外せません。その過程が本当の見もの。自分の恋した、または愛してくれた男性が次々と目の前からいなくなる。自己嫌悪に陥るリザの前に現れるのはあの男性。近すぎて気付かない、いつも寄り添っている身近な愛に気づいた時に幸せは訪れるのかな…近しい人の存在の大切さに気付く自分もまだまだ感情あったんだなと。

絶対映画見た後は「ダンスダンスハバグッタイム」と口ずさんでいること間違いなし。お腹いっぱいになるけど緑色のスープだけは飲みたくない。優しさに外見は重要じゃないけど、料理は味だけじゃない、盛り付け方も重要です。
上映スケジュール
『リザとキツネと恋する死者たち』
5/14~5/20
16:30~
5/21~5/27
18:10~
毎週火曜日はレディースデー(¥1100)