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元町映画館☆特集

ロスト・イン・パリ

パリから生まれたコメディ映画『ロスト・イン・パリ』

まずはあらすじから。
カナダにある小さな村、図書館司書のフィオナはパリに住む叔母のマーサから「助けてほしい」という手紙を受け取る。それを見たフィオナは勇気をふりしぼってついにパリへと旅に出かける決意をする。しかし、到着したのはいいものの、マーサは家におらず、ふと目を離すと貴重品まるまる失くしてしまう大ピンチ。おまけに謎めいた男“ドム”につきまとわれてしまい…。

正直、こういう洒落たビジュアルの映画は苦手なんですがこれは絶品。軽快なBGMとともにフィオナの憎めない行動が随所にみられます。何をやるのにも一生懸命、水が飲みたいがために噴水に顔を突っ込んでじゃぶじゃぶ飲む。絶対あとで胃悪くするでと真面目な意見がふっと頭に出てきましたが、フィオナには関係なし。そしてせっかくパリに来たんだから観光しようと試みるも全てが裏目に出てしまう。自撮りするためにエッフェル塔をバックに「ハイチーズ!」しようとしたらセーヌ川に頭から落ちちゃう。あんな綺麗な落ち方、スキューバダイビングの初心者講習でしか見たことない。落ち方にもセンスがある。日本でできるのは志村けんくらいじゃないだろうか。

一方で謎の男、ドム。フィオナと同じくらいの背格好、身なりはヨレヨレのシャツにデロデロのズボン。でも愛嬌がある。拾った黄色い女性もんの黄色いセーターを着こなす姿は日本人では真似できないなと。日本じゃけむたがられる動きや行動もパリだから許してくれる。フィオナと一緒に行動することをパリっていう街が応援しているようにも見えてくる。個人的には火葬場での神父さまとのやりとりが一番笑えました。「いや、そこは間違ったらあかんやろ」って。

笑いの範囲を広げてくれるオシャレムービーです。普段、こういう喜劇を見ない人でも楽しめる映画ではないでしょうか。冴えない男女が「ローマの休日」のオードリー・ヘプバーンとグレゴリー・ペックのように光り輝く、映画の奇跡をぜひご覧ください!