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元町映画館☆特集

幻の日本初公開版、『ゾンビ』公開

「ゾンビ」の元祖とも言える映画がついに公開!

走る、武器を持つ、飛ぶ、跳ねる…そんなゾンビはゾンビじゃない!。

「ゾンビ」の元祖とも言える映画がついに公開されます。その名は『ゾンビ』。何度も映画館で観たよ…というお客様の声、多数ですが、今回の『ゾンビ』は一味違います。なんと今回は40年前に日本で初めて本作が上映されたver「日本初公開復元版」。これを劇場で観られる日が来ようとは。現在のゾンビ文化に影響を与え続ける本作ですが、40年前の初公開時は本国のそれと違い、日本独自の編集が加えられたもので今回の日本初公開復元版では以下のような加工が設定された。

※復元箇所※
・縦字幕(1行10文字 2行以内/右側表示)
・一部シーンに静止画処理・モノクロ処理
・エンドロールは黒味+BGM
(公式発表より)

と堅苦しい話は置いて、なぜ本作がここまで影響力のある作品になったのか。まずはあらすじ

宇宙から突然降り注いだ怪光線により死者たちが蘇り、生きた人間の血を求めて動き出した。警察や一般市民などを巻き込んで、ゾンビ、そして、生き残った人類との戦いが始まった。果たして彼らに希望はあるのか。

冒頭から本作はやってくれます。惑星爆発、そして謎の怪光線。そして地球には突如としてゾンビが溢れかえる。2019年の今に見れば、「そんな展開あるある」と言いたくなるようなできごとのオンパレード。でも本作が完成/上映されたのは今から40年前。こんな奇抜なことをやってしまうと世間から総スカンをくらいそうな時代で貫き通したロメロ監督すごい。

そして本作の魅力はゾンビだけにあらず。主人公となる4人。警察やテレビのリポーターら。彼らはひょんなことから出会い、戦いはスーパーマーケット/ショッピングモールへ。ここからがこの映画の本番。どこに敵がいるか分からない外の世界と違い、この場所は生きている人間にとっては天国。食料も服もそして電化製品も自由に手に入る。生きていくに何不自由ない暮らし。でもそれはゾンビにとっても同じ。かつて人間だった記憶をたどるように自然と集まるゾンビたち。そして戦いは始まる。生き血を求めるゾンビVS生活を守りたい人間。本能のままに襲ってくるゾンビたちに人間たちはスーパーマーケットの商品やゾンビの習性を利用して戦っていく。ここはアイデアの宝庫。ただし全てがうまくいくとは限らない。ミスをする、そこからまた戦いが広がっていく、そして新たなるお客も…。

SFという側面を持ちつつも、人間の持つ欲望がスーパーマーケットでぶつかり合う。エンタメ、そして人間ドラマとして楽しめます。まさに「ゾンビ」映画の原点にて頂点。これがあるから、今のゾンビがいる。私は本作を観て、またゾンビ映画が好きになりました。当館ではお正月興行。ゾンビを観て良い年になりますように…。

ゾンビ-日本初公開復元版-
(監督:ジョージ・A・ロメロ/1978年製作/115分/R15+/アメリカ・イタリア合作/原題:Dawn of the Dead)

上映スケジュール
1/1(水)-1/3(金) 15:10~
1/4(土)-1/10(金) 19:20~
1/11(土)-1/17(金) 20:20~