地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、神戸市灘区の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

神戸市灘区の地域情報サイト「まいぷれ」

元町映画館☆特集

レディ・トゥ・レディ

きっとあなたの人生の、熱い鼓動であり続ける!笑いと興奮のダンス・エンターテインメント!

(c)2020 イングス
(c)2020 イングス
周防正行監督の大ヒット作、役所広司さん、草刈民代さんW主演の『Shall we ダンス?』(1996年)から約25年。新たなダンスムービーが誕生しました。日本中で社交ダンスブームを巻き起こしました。そして今回ご紹介する『レディ・トゥ・レディ』は女性同士ペアによる競技ダンス。果たしてどうなる??


こんなお話
高校時代に競技ダンスで脚光浴びた鈴木真子と城島一華。彼女たちは今は生活に追われた主婦、一方は売れない女優として人生を過ごしていた。しかも互いに崖っぷち。そんな二人が同窓会で再会。ほんなことから競技ダンスカップルを組むことに。男女ペアでなければ出演できないルールを彼女たちはどう乗り越えるのか…そして二人のダンス、人生は輝きを取り戻すことができるのか…。


まずこの話を…
本作、ありがたいことに問い合わせ多いです。しかも個性的?な問い合わせが…。
先日来たお客様で本作のチラシを持って「これいつから上映?」という問い合わせ。質問の内容はいつも通りなんです。でも、でもですよ。その時のチラシを受付に魅せる仕草が何とも動きのキレが良かったんです。そう誰かをエスコートするような。エスコート、エスコート…「まさか、社交ダンス経験者??」。回答すると「絶対来ます~」というお返事でした。頭がエスコートになっている私は自然とその後ろ姿に社交ダンスでよく見るタキシードを着せていました…(空想)。

脱線しましたが、25年前に大ヒットした『Sall we ダンス?』から25年も経つという驚きと、映画の持つ影響力って凄まじいんだなと思います。本作は女性2人が主演。私自身、初めてあらすじを読んだ時は「え?社交ダンスって男女ペアとかじゃないの?」という印象。そしてその疑問は劇中でも表現され、女性ペア同士で良いのかという議論が巻き起こります。

何よりそれぞれの地位を確立したいわゆる「大人」が自分の好きに向かって突き進むのは応援したくなる。それは25年も変わらなかったんだろうけど、もしかしたら「好き」が言いにくい日になっているのかもしれない。いくらSNSが浸透していても、別アカウントを持っていたとしても、最後にはリアル、対面で「好きだから」というのが大切になってくる。

一方で最近思う。歳を取ったら過去を余計に美化しちゃう。「あの時はあぁだったのに…今は」。やっぱり良くないよな。劇中では同じように輝かしい過去と今を比べる癖がついちゃっている。そうさせたのもダンス。でも輝きを取り戻してくれるのもダンス。主演の二人は女優だから過去と今のスイッチの切り替えが本当にうまい。何気ない日常をドラマチックに魅せるのもやっぱり女優さんの腕です。

ドラマチックで言えば監督は『ウォーターボーイズ』(2001年)などの矢口史晴さんの助監督を務めた藤澤浩和さん。本作で商業映画デビューということだ。出演者の良さも引き出してくれる魅せてくれる。今後楽しみな監督さんが増えました。

かつて社交ダンスに取り組んだ人、そしてこれからダンスだけでなく、また何かを始めてみようと考えている全ての人に送ります。『レディ・トゥ・レディ』。ぜひスクリーンでお楽しみください。
レディ・トゥ・レディ

上映スケジュール
1/30(土)~2/5(金)10:10~